日本森林技術協会は、大正10年の興林会設立以来、森林・林業分野の技術者の育成、技術の発展・普及等に努めて参りました。平成23年度にはこれまでの社団法人から一般社団法人に移行しましたが、この一般社団法人化に当たっても、公益事業の強化を進めてきました。その一環として、当協会が長きにわたり技術の普及を目的に編集・刊行してきた著作物(印刷物)を「日本森林技術協会デジタル図書館」として、一般に無料で公開することと致しました。いわば世界に向けた技術の情報発信のためのインターネット図書館です。
この図書館は、過去に集積された技術や方法・手段、地点や地図情報、また当時の技術者の考え方、森林を守り・育てる文化などさまざまな情報がぎっしり詰まったものになっています。「林業の再生」が叫ばれている昨今、日本における林業が最も盛んだった当時の技術情報を広く探る際には、是非、当図書館を訪問いただき、新たな技術革新に向けた活用をしていただきたいと思います。
会員の皆様を始め、当協会の刊行事業に協力していただいた執筆者の方々には、ここで改めて感謝の意を表すると共に、今後ともご支援・ご協力をいただければ幸いです。
なお、当協会が所蔵するこれらの刊行物は大量であり、順次デジタル化の作業を続けて参る予定ですが、利用者としての皆様のご意見ご要望をいただいて、より良いものにして参りたいと思います。
平成26年8月 一般社団法人日本森林技術協会理事長 加藤鐵夫
○概要
日林協の刊行事業は、会員に向けて大正年代から「こだま」1号(1922)~24号(1938)、「興林こだま」25号~93号(1948)、「林業技術」94号~748号(2004)、「森林技術」749号~現在まで860を超える定期刊行物を主に刊行してきました。また、定期刊行物としての「森林航測」1号(1956)~200号(2003)のほか、一般図書として1950年代から「林業解説シリーズ」、「林業技術シリーズ」、「林業普及シリーズ」、「最近の林業技術」、1988年以降は「100不思議シリーズ」、その他多くのマニュアル・パンフレット・技術解説書等を世に送り出して参りました。
この図書館では、「森林技術」、「森林航測」、「一般図書」、「森林技術表紙ギャラリー」等、さらに近年の刊行物である「100不思議シリーズ」のページを設けて、発行済みの刊行物の全件リストを対象に、統一した検索システムを備えるとともに、項目別に分類された従来のページも併せて設定しております。
刊行物の閲覧については、巻号或いは単行本ごとにPDF化してありますので、一括してダウンロードすることが可能です。また、資料全体の中から、必要なページを閲覧又は印刷することもできます。なお、検索結果の右上に「PDF」の表示がないものについては現時点でデジタル化が完了していません。ご利用上の注意と著作権についての条件のもと、順次公開する予定でおりますのでお待ちください。